私憤では・・・

教師による「体罰」のニュースがなくならないですねえ・・・。

4月20日付『中日新聞』によりますと、愛知県の県立高校の男性講師が今年3月、
定期試験の採点の誤りを指摘した男子生徒を拳で殴ったそうです。

愛知県教育委員会によりますと、この講師は3月2日、国語の答案用紙を返す際、「怠けている」と言いながら生徒の頭を平手でたたいたとのこと。その際、生徒に、正解を不正解とした採点ミスを指摘されたため、立腹し、生徒の左手首を右手でつかんだ上、右側頭部を左手のげんこつで殴打したということです。

講師は「生徒に肉体的、精神的苦痛を与えてしまった」と話し、反省しているとのことです。

うーん、ということは、「体罰」は事実なんでしょうね。

ただ、今回の場合は、体罰ではないですよ。明らかな暴力です。

僕は体罰には同意しませんが、仮に体罰という行為が行われるとして、体罰を行う教師に教育的な思いがなければ体罰にはなり得ません。

今回の場合は、採点ミスを指摘されたために腹を立てて殴ったのですから、ただ単に自分の腹の虫を収めるために手を出しただけにしか感じられません。

教育的な思いがなく生徒を叩けば、それは体罰ではなく暴力です。少なくとも僕はそう思います。

ここからは想像ですが、男子生徒が講師に採点ミスを指摘する際、「先生、2番のこの僕の解答、×になっていますが、合ってるんじゃないでしょうか?」のような丁寧な言い方ではなく、例えば、「これ、合っとるがー! 他人のこと、『怠けとる』とか言っとって、自分は何だー!」 あるいはもっと口汚い言い方をしたのかもしれません。

いずれにせよ、講師は男子生徒にミスを指摘されたことやその言い方に切れたわけです。腹が立つような言い方をする子はどこにでもいます。ただ、腹が立つ言い方をされた際、切れて生徒を殴っては、やはり教師失格と言わざるを得ないでしょう。