Nh(ニホニウム)

中学生、高校生のみなさん、周期表って知っていますよね。

小学生で知っている人はよく勉強している人です。 高校生で知らない人は少し心細いですよ(笑)。

周期表、どこまで覚えていますかー?

じゅくちょーも高校生の頃、横(周期)で覚えたり、縦(族)で覚えたりしました。

イマでも全部ではありませんが、まあまあ覚えていますよ。

さて、その周期表に新たに日本初の新元素が加わります。

6月9日付『中日新聞』によりますと、理化学研究所のチームが発見し、命名権を獲得した原子番号113番の新元素の名前を「ニホニウム」とする案を国際学会の「国際純正・応用化学連合(IUPAC)」が8日、発表しました。

元素記号案は「Nh」。新元素の発見は欧米以外では初めてです。正式決定されれば、日本にちなんだ元素の名前と記号が元素周期表に記載されるのです。

113番元素は、九州大学教授を兼任する理研の森田浩介グループディレクターが率いるチームが2004~12年、加速器を使った実験で3個合成しました。ロシアと米国のチームと発見の優先権を争っていましたが、IUPACから昨年末、日本が発見者と認められ、命名権を得たのです。

みなさーん、せっかくですので、少し勉強しましょうか。

今回、理化学研究所のチームが合成、発見した原子番号113番のニホニウムはどんな元素でしょうか。

みなさんは原子番号30番の亜鉛は知っていますよね。鉄板に亜鉛をメッキしたトタン板や銅との合金真鍮が有名です。あと、人体に必須なミネラルでもあります。亜鉛が欠乏すると味覚障害が生じることもあります。

では、原子番号83番のビスマスはどうでしょう。知っていますか?ややマイナーな元素かもしれません。ビスマスは亜鉛同様、金属です。ビスマスの酸化物は超電導ケーブルに使用されています。また、火災用スプリンクラーの口金や胃潰瘍、十二指腸潰瘍の治療薬としても用いられています。

その原子番号30番の亜鉛と原子番号83番のビスマスを高速で衝突させ、核融合反応によって113番のニホニウム元素が合成されるのです。

さらに詳しくは、みなさんで調べてみてくださいね。

ニホニウムをきっかけに、化学が苦手な子も、少しは興味を持てるようになるといいですね。