おめでとうございます!^^

昨年は青色発光ダイオード(LED)で世の中が明るくなりました。

今年は微生物が作り出す化合物を応用して薬を作り、光を失う危険性から多くの人を助けた人たちがノーベル賞を受賞することとなりました。

10月6日付『中日新聞』によりますと、スウェーデンのカロリンスカ研究所は5日、2015年のノーベル医学生理学賞を大村智(さとし)・北里大特別栄誉教授、アイルランドのウィリアム・キャンベル氏、中国の屠(と)ゆうゆう氏の3人に贈ると発表しました。

大村智さん、ウィリアム・キャンベルさん、屠ゆうゆうさん、おめでとうございます!^^

業績は「寄生虫による感染症に対する新たな治療法の発見」です。

大村先生は地中の微生物が作り出す化合物「エバーメクチン」を発見し、81年にはエバーメクチンをもとに開発された動物用の寄生虫駆除薬イベルメクチンが米メルク社から売り出されました。少量で駆除でき、耐性を持つ寄生虫も現れにくいのが特長で世界各国で家畜の牛や豚などに使われて、食料の安定供給に貢献しました。

また、イベルメクチンは人の寄生虫にも有効と分かり、寄生虫駆除薬メクチザンが作られ、大村氏とメルク社は、ガーナをはじめアフリカの風土病で、失明を招くオンコセルカ症(河川盲目症)など、重い寄生虫病に悩む人たちにメクチザンを無償提供し、3億人以上の人を救いました。

大村智氏が記者会見で述べた言葉で僕たちの励みになる言葉を書いておきます。

「やったことはだいたい失敗している。でもびっくりするぐらいうまくいくときがある。それを味わうとあと何回失敗しても怖くない。これが役に立つんだと思いながら研究を続けることが大切だと思う」。