大雨の特訓

きょうは、東海豪雨からちょうど16年が経つ日です。

みなさんの多くは、はっきり覚えていないかもしれませんね。まだ、生まれていなかった人もいますね。

さて、大雨になると、必ずと言っていいほど思い出すことがあります。

それは2000年9月11日の東海豪雨の日。

夕方、小学生の授業が終わるぐらいの時間に中学生の子から塾に電話がかかってきて、「先生、きょう、授業、ありますか?」

この生徒は仲のいい男子3人組の一人。

小学生たちの時間帯は全く問題がなかったので、僕は外の状況を改めて確認せずに「うん、あるよ」

「わかりました。じゃあ、行きます」

そのとき、もう少し「ひどい状況」をアピールしてくれたら良かったのにと後で思いましたが、確認しなかった僕が悪いのです。

3人の生徒が塾に到着したとき、3人ともズボンを膝上までまくり上げて、スゴい格好。

「どうしたの!?」

「だって、先生、塾、あるって言ったが」

僕は慌てて窓から外を眺めたら・・・

それまでに見たことのない光景が目の前に。

塾の前の幹線道路国道41号線が冠水。塾のビルの階段3段目ぐらいまで水がきていました。

すぐにまだ来ていない子たちに授業中止の連絡をして、3人には「せっかく」来たので家庭に連絡後、いつもより一層気合を入れて特訓をしました。

そして授業後、まだ、水が引けていなかったので彼らを自宅まで送っていきました、僕もズボンを膝上までまくり上げて。