粋な計らい

前回はDNAの二重らせん構造を発見した功績で、ノーベル生理学・医学賞を受賞したワトソン博士が、自らノーベル賞のメダルを売りに出したという話題でした。

メダルを落札したのはロシアの資産家アリシェル・ウスマノフさんという方で、ウスマノフさんはメダルを返還する意向を示しているそうです。

どうやらウスマノフさんは、ワトソン博士のメダルがほしかったから落札したのではないようです。

ネットのニュースによりますと、「ワトソン博士の功績は、私の父親の死因となったがんの研究に寄与した。このメダルを購入するために投じた資金が科学研究の支援に利用されることが私にとって重要であり、メダルはその功績に値する人物の元にとどまることになるだろう」として、ウスマノフさんはメダルを返還する意向を示しているそうです。

つまり、ウスマノフさんは、自分が落札せずに別の人の手に渡ってしまうと、メダルは二度とワトソン博士の下に戻って来なくなることを不本意に思ったのでしょう。

いやいや、なかなか感動的な話ですね。

返還されたメダルをワトソン博士が再び売りに出さないことを願います(笑)。

仮に再び売りに出したら、また、ウスマノフさんが落札してくれるのでしょうか・・・。